戦略労務第156号(2006/05)

今年の大型連休はカレンダー・天候にも恵まれて、まとまった休みが取れた人が多かったのではないでしょうか。休みの途中で仕事が入るのとでは随分リラックス状態が変わります。精神的な疲労がとれると、肉体の疲労は快いものとなります。
今の時期は季節の移り変わりが実に速く、目の前の少林山周辺の山々は「山笑う」の新芽から新緑に変化してきています。「戦略労務」第156号をお送りします。

労働保険料の概算確定申告期限は５月２２日です

今年も労働保険年度更新の時期となりました。今年は納入通知が幾分遅くなっていて申し訳ありませんが、近々にお送り致しますので納期限を厳守の上納入いただくようお願いします。

労働保険料は毎年４月から翌年３月までの間に支払った賃金総額により、労災保険料率と雇用保険料率を適用して計算の上、申告納付をすることとなっています。

保険料の算定基礎賃金については社会保険の算定基礎と合わせた調査が行われはじめています。それに源泉所得税の徴収とが一緒になるわけですから、三つの役所が合同で調査をするということも可能性は高くなります。

賃金台帳、出勤簿、労働契約書、労働者名簿、源泉徴収簿、源泉税領収書については常に整備しておきたいと思います。

介護保険料率の改定

介護保険料率は、平成１８年３月分（４月納入告知分）より1.25％から1.23％へと引き下げられます。今回の変更について当方からの連絡は致しませんが、新しい保険料額表により正しく徴収してください。

１　賃　　金

• ３月の一人平均現金給与総額は、規模５人以上で前年同月比０.２％減の２８２,８８８円となった。
• 現金給与総額のうち、きまって支給する給与は０.２％減の２７２,１７５円となった。
• 所定内給与は前年同月比０.３％減の２５２,３８９円、所定外給与は、１.９％増の１９,７８６円となり、特別に支払われた給与は、４.１％減の１０,７１３円となった。実質賃金は、０.４％減となった。
• 現金給与総額を就業形態別にみると、一般労働者は前年同月比０.５％減の３４７,６８３円となり、パートタイム労働者は１.７％増の９２,２６９円となった。

２　労働時間

• ３月の一人平均総実労働時間は、規模５人以上で前年同月比０.６％増の１５２.３時間となった。
• 総実労働時間のうち、所定内労働時間は、０.４％増の１４１.４時間となった。所定外労働時間は、２.８％増の１０.９時間となった。また、製造業の所定外労働時間は、４.３％増の１７.０時間となった。季節調整値では、前月比０.３％減となった。
• 総実労働時間を就業形態別にみると、一般労働者は０.４％増の１７１.９時間となり、パートタイム労働者は１.１％増の９４.６時間となった。

３　雇　　用

• ３月の常用雇用の動きをみると、全体では規模５人以上で前年同月比０.６％増となった。一般労働者は０.６％増となり、パートタイム労働者は０.３％増となった。
• 主な産業についてみると、製造業０.８％増、卸売・小売業０.１％減、サービス業１.５％増となった。

（新会社法については次号以降に続きます）