戦略労務第157号(2006/06)

今年の５月は連休時期こそまずまずの天候でしたが、その後はたまに良い天気があっても総じていまひとつの感がありました。このまま梅雨へと続くようですが、気分を滅入らせずに過ごしたいものです。「戦略労務」第157号をお送りします。

社会保険適用事業所につきましては、毎年の作業である算定基礎届の時期が近づいて参りました。

昨年の定時算定から１年が経過しますが、今までの間に固定的賃金の大幅な変更があった人の場合には別途月額変更届の提出が必要です。

給与計算の際の元となる帳簿類の整理をこの際ですからやっておきましょう。（賃金規定、雇入通知書、タイムカード、給与明細、賃金台帳など）

また、この時期は賞与の支払時期でもあるので、控除額（健康保険料、厚生年金保険料、雇用保険料、源泉所得税、住民税など）を間違わないようにしましょう。
それから、賃金台帳作成や賞与支払届を提出します。

１　賃　　金

• ４月の一人平均現金給与総額は、規模５人以上で前年同月比０.３％増の２８２,５７１円となった。
• 現金給与総額のうち、きまって支給する給与は前年同月と同水準の２７５,９１９円となった。
• 所定内給与は前年同月比０.１％減の２５５,６０７円、所定外給与は１.６％増の２０,３１２円となり、特別に支払われた給与は６.８％増の６,６５２円となった。
  また、実質賃金は０.１％減となった。
• 現金給与総額を就業形態別にみると、一般労働者は前年同月比０.２％増の３４５,７１３円となり、パートタイム労働者は０.３％増の９４,３６２円となった。

２　労働時間

• ４月の一人平均総実労働時間は、規模５人以上で前年同月比０.１％減の１５５.８時間となった。
• 総実労働時間のうち、所定内労働時間は０.３％減の１４４.７時間となった。所定外労働時間は２.８％増の１１.１時間となった。
  また、製造業の所定外労働時間は４.３％増の１６.８時間となった。季節調整値では、前月比０.３％増となった。
• 総実労働時間を就業形態別にみると、一般労働者は前年同月と同水準の１７５.５時間となり、パートタイム労働者は０.４％減の９７.１時間となった。

３　雇　　用

• ４月の常用雇用の動きをみると、全体では規模５人以上で前年同月比０.９％増となった。一般労働者は０.９％増となり、パートタイム労働者は１.１％増となった。
• 主な産業についてみると、製造業１.０％増、卸売・小売業０.３％増、サービス業１.７％増となった。

（新会社法については次号以降に続きます）